生活保護ケースワーカー奮闘記

令和時代に福祉事務所のケースワーカーとして働く公務員の皆さん、またその関係組織の方々に関する情報を提供します。

時間外手数料と生活保護

生保受給者の生活保護費について。

昔は事務者で直接手渡し支給していることが多かったのですが、令和の時代ではおおよそ8割から9割位の人たちは銀行振込です。

 

余程金銭管理ができない者で、福祉事務所で保護費を預かり分割支給しないといけない場合。

定期的に保護費の返還を求めたい場合。

定期的に生活指導、就労指導その他福祉事務所でCWとの面談が必要な場合。

ドヤや無料低額宿泊所に住んでいて、その支払いをその場で行う場合等、これぐらいの方は未だに所払いとして、毎月決まった日に保護費を支給しています。

 

その他の受給者は、皆さんで言う給与や年金と同じように決まった日に振り込みがされます。その中から生活費や家賃を払ったりします。

 

さて、結構な頻度で受給者の預金通帳を確認する機会があります。その時によく見かけるのが保護費を銀行ATMから定期的に下ろす時、下ろした現金に対して時間外手数料がかかっている方が殆どなのです。

 

なぜなのか、何人かの受給者に聞いたことがあります。何故、日中の昼間に保護費を下ろしにいかないのか。

 

そうすると、受給者の多くは人目を避けて深夜のコンビニのATMでおろすそうです。

また、振り込み日の深夜、要は支給日になった瞬間におろすそうです。

 

勿論、一度や二度、三度と時間外で下すこともあります。

 

非常に勿体無いなぁと思うのです。一回辺り220円も掛かる手数料、2回3回と繰り返せばその日1日の食費くらいにはなります。

 

勿論行政もかなり無駄な支出をしていますが、時間外手数料くらいなんとかならんもんかなぁ、そう言う方に限って結構お金がない、毎月苦しいと言うから、なんだかなぁと感じます。