生活保護ケースワーカー奮闘記

令和時代に福祉事務所のケースワーカーとして働く公務員の皆さん、またその関係組織の方々に関する情報を提供します。

生活保護と熱中症対策

受給者にとって夏の熱中症対策はかなり大変なものがあります。特に高齢者の場合、対策しないと部屋の中で体調不良になり、救急搬送されてしまえばたちまちADLが低下してしまいます。

 

ただ、不思議なことにあまり受給者は熱中症で運ばれることはありません。過去、ケースワーカー時代に自分の担当受給者が搬送された経験がありません。

 

どうやら話を聞くと、日頃から熱中症対策として涼しいところにいる、エアコンを付けっぱなしにしているという対策はしているようです。

 

大体、図書館やスーパー、公民館のようなところにある話はよく聞きます。まぁこれだけ暑ければそういう場所で日中凌ぐ方法は正直正しいと思います。中にはデイサービスに行く方など、介護サービスの制度を使われる方や病院に行っている人などもいます。

 

もう一つはエアコン付けっ放し。これもまぁ、よくやることですが、、、大変なのはその電気代です。受給者であっても電気とガス代は一般家庭と同じ料金を取られます。水道のような減免制度はありません。また、古いエアコンを使っていればそれだけエネルギー効率が悪く、かなり泣きそうな料金がかかります。これは結構気の毒だなぁというのと、厚労省はこういう部分はきちんと計算してないのかなぁと疑問に思います。

 

冬場の冬季加算、暖房代の加算はありますが、夏場の夏季加算というものはありません。なので、受給者はこの部分をご飯代などを節約しないといけません。

 

過去、受給者に対して国だか都が濡れタオルを配ったことがあります。水に濡らすと冷たくなるものです、、、流石にケースワーカーとして配る時に苦笑しながら配りました。こんなことよりもう少しお金をかけるところがあるだろうと思ったり。

 

ただ、受給者も結構暑さに慣れているのか、扇風機だけで凌ぐ人もいます。

 

いずれにせよ、この時期はケースワーカーも訪問がしづらい暑さなので、なかなか接点が持てない時期でもあります。

結構気をつけて受給者の体調確認などをしないといけません。