生活保護ケースワーカー奮闘記

令和時代に福祉事務所のケースワーカーとして働く公務員の皆さん、またその関係組織の方々に関する情報を提供します。

きっかけはCW業務でのトラブル

生活保護受給者に対するCWとして業務しているとき、時折受給者の転居相談を受けることがありました。

相談内容の多くは

  • 古くなったアパートが取り壊しになるので、退去を求められた。
  • 隣人トラブルが発生した(起こしてしまった)ので出ていきたい。
  • 年を取ってきたが、坂道・階段・段差があるので住みづらい。

など、一般の方々とあまり変わらない理由でした。

 我々CWは、このような相談を受けた際には福祉事務所内で転居の可否を検討します。その受給者の訴えてきていることが本当か、転居しても平気な受給者かを考えます。

 

 その後、転居しても大丈夫となれば受給者に対して、まず不動産会社へ行って物件を探すよう伝えます。通常であれば、ここで生活保護受給者が転居できる物件を自ら探し、あとは審査を受け、転居していく。

 

 しかし、時折この審査中に、福祉事務所に物件の大家さんや不動産会社さんから電話や来所があります。

  • 生活保護受給者を入居させて安全か!?」
  • 生活保護受給者なんて入居させたくない!断って良いか?」
  • 「入居させてトラブルが起きたらどうする!?責任取ってくれるなら入れる」

などなど、私たちも答えに窮するような質問を投げてきます。

 

 勿論、その受給者が安全か否か、それこそ主観でしかないので福祉事務所としてお答えすることはできません。しかし、毎回毎回このような質問を受ける中で、一体世間では生活保護受給者、福祉事務所のことをどう考えているのだろう、そんなことに疑問を抱くようになりました。

  

 また、生活保護受給者の入居時、入居中、退去時、そして居室内での死亡等様々なトラブルが発生する中、トラブルの仲介や補償を求めるご連絡をいただくこともありました。対応できる点、できない点(申し分かりませんが、多くはできないことばかりでした)があり、その都度、訴えかけてきた方々がが肩を落とされる、お叱りになる姿を多数見てきました。

 

 このブログでは、令和時代を勝ち抜きたいアパート大家さん、不動産会社さんを救うべく、生活保護制度に沿った内容をお伝えしていきたいと考えています。

 現在、アパート空室に悩む大家さん、生活保護受給者を受けれるべきか迷っている大家さん、どう入居者と対応していくべきか等の一助になれば幸いです。また、そのご家族ご親族ご友人の皆様、是非ともご参考にしてください。