生活保護ケースワーカー奮闘記

令和時代に福祉事務所のケースワーカーとして働く公務員の皆さん、またその関係組織の方々に関する情報を提供します。

困難ケースとCW その2

ケースワークあるあるですが、本当に困難ケースと言われる受給者とは一体どんな方か。

 

私的には、以下の点がやはりケースワークを難しくさせているな、と思っています。

 

・福祉事務所の説明を聞かず、また相談なしに行動をする。

・自分の好きなように行動をする。

・他者に金銭的、精神的に迷惑をかける

 

この3つの要素が強くなればなるほど、困難ケース化してくるかなと。

 

生活保護と言うのは説明が必要ないほど有名な制度です。健康で文化的な最低限度の生活を営むために必要な金銭給付、現物給付を受けることができる制度です。ただ、この制度には幾つものルール、決まり事があります。

 

この決まりごとをきちんとこなす、ことを受給者には求められますし、ケースワーカーは、この決まりごとを守ってもらえるよう日々支援をしていきます。

 

決まりごとを守れない人がどうしても一定数います。保護費を月内に掛けて使うところ、1週間で使い切ってしまう、病院は勝手に何個もハシゴする、医療機関先で医師や看護師に暴言を吐く、服薬管理を全くせず、わざと処方された薬を飲まないでまた病院へ行き薬を処方される、ヘルパーさんやケアマネさんにセクハラする、他者からお金を借りまくる、、、

 

それなりにあるのですが、やはり度を超えてくると周りから「何とかしてください」という要請を受けたりします。この要請に対して福祉事務所ができることなどほとんどありません。

 

が、それでも何とかしろと言われればできうる限りの方法で対応しますが、やっぱりどうにもなりません。

 

このどうにもならなくなった時、誰かに損害を与えてしまえば流石に福祉事務所としても支援の限界を感じることがあります。

 

個別の事例はまたそのうち書きますが、全て自分ないし仲間のケースワーカーが過去に経験しているものですので、読んでいる方々は、決して自分たちだけではないんだ、と参考にしていただければ嬉しいです。