生活保護ケースワーカー奮闘記

令和時代に福祉事務所のケースワーカーとして働く公務員の皆さん、またその関係組織の方々に関する情報を提供します。

コロナウィルスと就労

コロナウィルスによって生保受給者の生活がどう変わったか、ここ数ヶ月の状況を見てみると、いくつかの場面で変化が見られます。

 

生保受給者の中には一部、自分の資格を生かして講師をしている方もいます。絵や習字、語学などの講師が多いのですが、やはり在宅ワークスができないもののため休講になって収入が下がってしまった方がいます。

このご時世、技術を教えるだけで生計を立てていくのは本当に難しいのですが、月に数回あった仕事も当面お休みとなると、ほぼ100%生活保護に依存になるので生活はきつくなります。

 

あと、スーパーなどで勤務されている方は収入が増えています。勤務日や時間が増えているためです。こういう方々に我々も実は生活を支えられている面があります。

スーパー勤務の方には、やはり日頃から体調に気をつけるようお話しすることは多いです。

 

そして、全く勤務形態が変わらないのがマンションなどの清掃。コロナウィルスの影響全くなく、淡々と働いています。確かに保護を抜けるほどの収入ではないのですが、体を動かす、定期的に外に出るという面はメリットがあります。

 

 

生保受給者の場合、やはり働いて基礎控除分を余分に得られると生活は確実に楽になります。よく、生保受給者は働いても意味がないという話もありますが、絶対にそんなことはありません。少しでも働くことにより、100%保護費だけをもらうより生活費は得られます。

 

確かに外出するための経費は掛かりますが、公営パスを使ったり、交通費などは就労収入の経費として控除されます。行動した方が生活にゆとりができます。

収入申告は必須なのですが、慣れてくると郵送で送ってきたりされるので、コロナウィルスであっても申告はしっかりしてくれる方が多いです。

 

よく申請時に、○○のような仕事は考えなかったかと聞くことはありますが、多くの人たちは、そんな仕事はしたくないと言われたり、、、この制度が本当に難しいと感じる時です。

 

個人的には、やっぱり受給している方でも働いている方の方が生き生きとしている印象を受けます。

 

もう少しコロナウィルスの影響は続きそうです。しっかり予防に努めていきましょう。