生活保護ケースワーカー奮闘記

令和時代に福祉事務所のケースワーカーとして働く公務員の皆さん、またその関係組織の方々に関する情報を提供します。

ケースワーカーのやりがい その7

ケースワーカーに向かない人、大変だなぁと思う方はどんな人でしょうか。何度か書いている通り、福祉事務所のケースワーカーへの配属は人事課が決めていくので、基本的に拒否権はありません。そして、職員が多い職場なので、どうしても異動先の一つになる可能性はあります。

 

向かない一人、どうしても対応できずメンタルを病んでしまう方はいます。

 

まず、対人援助が苦手な人。もう少しいえば、人と接することが苦手な人。こういう方は少なからずいます。なんでそんな人が公務員できるの?と思うことはあります。どうやって合格したのか、どうやって今までの職場で乗り切ってこれたのか。

 

一概には言えませんが、職員間では問題を起こさない方でも、対市民では問題を起こす方はいます。例えば、敬語が使えないなどのビジネスマナーが全くできないや、相手に対して必要以上に厳しい口調で話す、逆になんの反応もしてくれない人など、俗に言う職場の困ったさんです。

 

市役所内でも世間の批判の通り、困ったさんはいらっしゃいます。ひたすらその性質で生きてきたんだろうなぁと、職員であれば100歩譲って耐えられても、対市民ではそうも言えません。前にも書いた通り、受給者にとってはその担当者がどんな人であれ付き合っていかないといけません。勿論、私たちと担当になってしまえば、かなりしんどい場面でも、担当として付き合う必要があります。

 

私も過去、何度もケースワーカーは合わないと悩んだことがあります。それは、人と話すこと、今後記事にします家庭訪問が苦手なところです。

数年すると慣れるのですが、それでも積極的に人と話したりすることは最後まで苦手でした。

 

俗に言う困ったさんは、受給者の話が分からないと「貴方の言っていることは分からない」と言ってしまったり、すぐに「上司と相談して指示を仰ぎます」と言ってしまったりすることがあります。上司に相談することはいいことなのですが、なんでもかんでもすぐに相談します、だと、受給者からは「この人本当に生活保護のこと分かってるのかな?」と不安にさせてしまったりします。

 

周りに聞かず、調べず間違えるのは言語道断ですが、やはり受給者との対応の中では、相手の目線になって考えることも必要です。相手も決して意地悪しようとして、難しいことをケースワーカーに聞いたり、要求するのではありません(一般的には)。

 

一緒に考えてみる、話をきちんと聞いてみると言う姿勢は、ケースワーカーにとって非常に大切なスキルになります。