生活保護ケースワーカー奮闘記

令和時代に福祉事務所のケースワーカーとして働く公務員の皆さん、またその関係組織の方々に関する情報を提供します。

ケースワーカーの向き不向き その1

さて、新年になってそろそろ異動という言葉がちらついてきている時期です。私の職場でも、世の中をあまり理解していない職員たちがあーだこーだと希望(願望)を語ってきます。非常に痒い話も聞いているので、やれやれその希望が叶うといいねと言いつつ、世の中そーーーーーーんなに甘いもんじゃないんだなぁと思うこともしばしば。

 

ブログでは何個か、ケースワーカーに向いている向いていない人というのを書いてきました。福祉職でも事務職でも、誰かしらどこかの機会で異動になる可能性がある福祉事務所。査察指導官と言う立場なので、過去のケースワーカーの体験も踏まえ、公務員として、どんな人が来るべきか、と言うのを数回に分けて書いていこうと思います。

 

まず、こんな人が向いているということを。そして、悪い事は言わない、早い段階でケースワーカーを降りた方がいいという人を挙げていきます。不思議なもので、ケースワーカーほどその特性が出る職場も珍しいです。これは、かなり自由度の高い仕事ゆえに、意外な人がハマり、意外な人が早期に病んでしまう職場なのです。

 

1 世の中の仕組みを理解していない人

もう、これに尽きます。大体最初の職場や最初の異動だと、20代後半あたりの子たちが多いますが、まさにこの世の中の仕組みを理解していないと、ケースワーカー業務はかなり困難になります。何故なら相手は0歳から100歳くらいまでの間の多種多様な受給者です。流石に人生経験という、越えられない時間の壁は分厚いです。

 

別に知らなくてもやらなくはないのですが、人間が一年か生きている時に何が起きるか、行政的イベントが起きるかを知っていると、かなり支援がやりやすくなります。私は最初、高齢者の年金支給が偶数月に行われることを知りませんでした。その他、市の健康診断がどういうものかや、バスの無料定期の販売時期などを知らなかったので、最初、何を説明すればいいのか結構苦しみました。

 

知らないと、相手から、このケースワーカーは大丈夫か??と若干不安がられます。知らなきゃ覚えれ場合だけなのですが、横断的にイベントごとを理解できるので、これほど荒療治な職場もありません。